2009.03.25

コミック原作もの:カンナさんとか20世紀少年とかエリートヤンキーとか

ここ最近観たコミック原作作品から。

◇『劇場版 カンナさん大成功です!』:何だかちゃちくて安っぽい。山田優が好きになる男の子が全然かっこよくないし、南海キャンディーズの静ちゃんてそんなにブスでデブじゃないから話全体に説得力ないよ。山田優の整形前をパペットアニメで表現するのも面白いけど、実際のギャップが画面から伝わらないのでマイナス。同じマンガを原作とした韓国映画版カンナさん大成功です!』の方が、話はかなり変えてありますが、比べ物にならないくらい面白いです。さすが整形大国!

◇『20世紀少年 第2章 最後の希望』:三部作なのでしょうがなく観てる部分はありますが・・・。まあマンガよりは分かりやすくはありますか。でももう、誰が一番マンガのキャラとして似ているか、くらいしか見所がありません。やはり小泉響子でしょう!木南晴夏っていう子なのね。憶えておきましょう。映画はまだこれと『ZOO』だけなのね。観てないや。

◇『激場版 エリートヤンキー三郎』:面白かった〜。笑わせていただきました。テレ東の番組は時々見てたので、一応の話は知っていたので助かりました。どのキャラも好きですが、やはり佐伯日菜子ちゃんが最高でした。山口雄大監督もこの手の作品はもうお手の物って感じですなあ。

◇『超劇場版 ケロロ軍曹 撃侵ドラゴンウォリアーズであります!』:正確には映画オリジナルストーリーなんですが、こちらもいささかマンネリ化の気配が。テレビアニメで見る限りはまだまだ面白いけど、映画化して1時間を超える話にするにはきついネタだよね、毎回思うけど。それとこれも毎回思うんだけど、何でみんなポケモンキャラになってしまうの?もう、おじさんはポケモンと区別がつかないよ全く。せめてもの救いは今回のガンダムネタが、ガンダムの中でも異端的な存在の「ターンAガンダム」だったことかしら。ヒゲ付きガンダム。

◇『ドラゴンボール エボリューション』:もう今更言う事もないでしょう。映画化の意図がまったく意味不明。話も酷すぎる。チャウ・シンチーはプロデューサーという肩書きをもらっていたけど全然意見が聞いてもらえないから宣伝活動を拒否したらしいけど、作品の出来をみればそれは正解だったよ。どうせ金かけるならCGじゃなくて脚本に金と時間かけろよ!的な典型作品。

番外作品(マンガじゃなくてアニメが原作だけど)

◇『ヤッターマン』:世間的にはかなり評判よく、先週末も興行成績はトップでこれで3週連続ですよ!三池崇史監督としても初の快挙では?確かにワタシも楽しめました。ドロンボー一味は鉄壁でしたね。深田恭子のキャスティングを聞いた時にはワタシも心配しましたが、なかなかハマってました。問題は主役の二人。主役だけど存在感が無いのはアニメでもそうなので問題ないんですが、一応ヒーローなんだから、せめて動きはもっとシャープに決めてくれないと。無駄にかっこいいのが君らの存在価値でしょうに。櫻井翔と福田沙紀、二人ともダメダメでしょう。そこが残念。

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2007.03.25

『秒速5センチメートル』感想

5cm2絵は確かに美しい。細部まで描き込まれた町並みや風景はロケハンの成果を十二分に現しています。曲とのマッチングもよく感動的なシーンを生み出しています。それだけでも観る価値はあるかもしれません。では何が不満かというと、そのあまりにも単純なストーリー。監督は、

「実は日常にはそれ程ドラマも劇的なこともない。それでも生きていくに足る美しさがある。その今の現実の側面をアニメーションとしてすくい取りたかった(意訳)。云々」
「観終わった後に、見慣れた風景がいつもより輝いて見えるような、そんな日常によりそった作品を目指しています」

と言っていますが、曲はドラマチックに演出されているし、ラストは尻切れとんぼのようで、とても暗い感じなんですが。そう、第一・二話に比べて三話の落差が激しくて、とても日常が輝いて見えそうにないのよ。そうでしょう?男子諸君。そう思ったのは俺だけ?雰囲気だけで押し切った前二話から一転リアルな第三話。ひどい違和感がしました。

個人的にはやはりアニメーションには日常性からの離脱を求めますし、美しい現実の側面を描くならもっと男の子にも希望を持たせて下さい。それと主演の水橋研二くんは役者としては好きなんですが、今回の声の役には合っていないように思います。予告編の時から思っていたんですが、やはりヘンでした。

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2006.12.19

『パプリカ』を観る。それから『鉄コン筋クリート』とか。

ようやく『パプリカ』観てきました。個人的にはど真ん中に命中です。面白かった。今敏監督の集大成的傑作ではないでしょうか。今までも”現実”と”夢”の境界を繰り返し描いてきてますが、今回はより直接的に”夢”の世界を描くことで今まで以上にイマジネーション豊かなワンダーランドを現出することに成功しています。平沢進氏の音楽もそれにマッチしててかっこいいです(アカデミー賞の音楽賞にリストアップ!)。

鉄コン筋クリート』も確かによく出来たアニメーションですが、『鉄コン筋クリート』が松本大洋の”宝町ワールド”をいかに忠実に描くかに重点を置いたため、(原作の読者からすると)クロとシロ以外のキャラクターが全般的に薄っぺらくならざるを得なく、ストーリー的にも縮小再生産的に陥ってしまっている欠点を持つのに比べ(まあ、それは漫画を原作にしてしまった時点で背負わなければならない宿命ではあるが)、『パプリカ』は小説が原作(スミマセン、未読です)ということもあり、より自由に作品世界を広げることが出来てる感じがします。これは原作を読んでからまた考察してみたいと思ってます。

最近では『マインド・ケーム』と同じくらい素晴らしいアニメだと思います。ちなみに『鉄コン〜』の中に『マインド・ゲーム』の映像が使われているらしいです。探してみて下さい。

『パプリカ』公式サイト
『パプリカ』公式ブログ


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