『フローズンリバー』感想
『フローズンリバー』。まずは冒頭5分くらいで全体の状況を分からせる手腕が鮮やか。その後もテンポよい展開でグイグイと引き込まれていく。追いつめられた者、奪われた者の選択がまた次の事態を生む。社会性とエンタメ性を合わせ持った良作だ。
不法移民とういうとメキシコ国境を思い浮かべてしまうが、こういうルートもあるのかと驚く。しかも国際色豊か。インディアンとか部族警察とか出てきて、ちょっと『ユダヤ警官同盟』的雰囲気もあった。しかしニューヨーク州なんだよね、ここ。実際深刻な問題のようだ。
正直もう少し悲劇的な結末を予想していたが、そうはならなかった。ハリソン・フォードの『正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官』も不法移民の話しだった。『正義のゆくえ』の方が救いがなかったなあ。まあメキシコ国境の方が厳しだろうしな。
『バベル』とかもそうか。映画的には『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』が一番好き。と、国境の町は様々なドラマを生む。
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