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2009.03.22

『インストーラー』の感想とか

既に上映は終了してますが、先週シネクイントのレイトで『インストーラー』っていうのを観てきました。この作品、全然ノーマークで、シネクイントのスケジュールを見ていて「あれ?聞いたこともない作品があるぞ」ってことで調べてみたら、何だか「面白そうじゃん」ってことで、2週間限定ロードショーってこともあり、頑張って観てきた。

調べるっていっても公式サイトもないようだし、劇場と配給会社の簡単な紹介ページしかなかったんだけど、個人的にはこの「シネクイントのレイト」というのは中々
”ツボ”な作品に当たる確率が高いので、密かに期待しちゃったわけです。

『インストーラー』(クロックワークス公式サイト)

それにしても最近「シネクイントのレイト」の宣伝って軽んじられてません?少し前の『斬る〜KILL〜』の時もチラシをどこにも見かけなくて、何とか気合いで吉祥寺のバウスシアターで見つけた(『殺しのはらわた』を観に行って)けど、今回の『インストーラー』のチラシは結局どこでもお目にかかれなかった。

で、作品の方はですね、面白かったです。最近のハリウッドの、金は掛けたけど中身の薄い、SFとは名ばかりのただのアクション大作でしかない作品群に比べればちゃんと一本筋が通ってるし。かといってアクションの方も手を抜いていない。冒頭に銃撃シーンがある以外は、派手な爆破シーンやカーチェイスがあるわけではなく、メインは人間同士のリアルファイト、殴り合いなのだ、これがなかなか凄い。タフな男のぶつかり合い。

惜しむらくは「記憶のデジタル化」というアイディアが、物語を進めるキーにはなっているのだけれど、今ひとつ全体をひっぱるには力不足だ。何だか背景のひとつになってしまっていて、そこから引き起こされる物語が生まれてきていない。何と言うか、「記憶をデジタル化」された人間が主人公、もしくはそれに近い人間で、それを巡る話なのかと勝手に想像していたら、そうでは無かった。そうである部分もあるのだが、ずっと病院の中で処置されてて外に出ないから、そこからは話が進まない。

もちろん”記憶”がキーワードになっているのは確かで、それが引き起こす悲劇ではあるのだが、その部分をもう少し全面に出して(主人公と絡めて)もよかったのではないか、と。SF的小道具とか凝っててよかっただけに残念。

「記憶のデジタル化」及び「シネクイントのレイト」で割と好きな作品たちです。

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