シネマジャック&ベティで『ポチの告白』を観てきました。ケイズシネマで観ようと思ってたらこっちでもやると知ったので、待っていました。
一週間限定で一日一回の上映なのでそれなりに混むだろうと思ってたら、やっぱり混んでました。上映が14時40分からと、働くおじさん的には平日に観るのは不可能な時間帯なので、土日に行くしかないので仕方ないですよね。しかし!、隣でやってる沢田研二映画特集「ジュリー!!」は当然ながらもっと混んでました!(どうやらソフト化されていない『パリの哀愁』って作品だったらしい)あ〜俺も観たかったよ『太陽を盗んだ男』。
まあ、そんなわけで当初『ポチの告白』はベティ(138席)ちゃんでの上映予定だったのがジャック(114席)くんに変更されてました。
で、『ポチの告白』ですが、撮影は2004〜2005年に行われているんですよね。ようやく公開されたってことでまずはおめでとうございます。警察官の腐敗じたいは今更に始まったことではなく、アメリカ映画でも盛んに取り上げられる題材ですよね。最近でも『フェイクシティ』や『チェンジリング』とかね。日本の場合も、その特異な体質は小説なんかでも取り上げられて、読んでる人も多いと思うんですよ。横山秀夫とかね。だからもう珍しいことではなく、みんな知ってることだと思うんですよ。
しかし、この映画には一人としてまともな警官が登場しない。そこが凄い。悪徳警官の親玉たちがいて、他の刑事・警官たちも「組織を守る」という大義名分さえかざさず、淡々と日常業務の一環として邪魔者・役にたたなくなった者を切り捨てていく。普通こういった作品では、組織内に一人くらい青臭い正義感を振りかざして反抗する者がいるものだが、そんな奴は一人もいない。もうみんな分かっているから「罪を被れ」と言われればその通りにする。ほんと、「日本最大の暴力団」と言われる所以である。この容赦ない描き方が製作陣の決意を表していると思う。
しかしエグゼグティブ・プロデューサーに亀山千広の名前があるんですが、フジテレビ的には問題なかったですかね?奥山和由は分かる気がするけど。
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(これホント?チラシにも公式サイトにもそのような名前は載っていないんだけど。シネマ・ジャック&ベティの作品紹介のページにあるだけなんですが。どうなんでしょうね?)
ちょうど今現在、民主党の小沢一郎の秘書が逮捕され、「国策捜査」じゃないのかとか色々言われてたりするけど、その真偽は別として、新聞テレビの一方的な「小沢叩き」を見ていると、ほんと日本のジャーナリストって権力のポチなんだなぁと思ってしまいますね。エサとして投げ与えられた記事を垂れ流してるだけ。
『ポチの告白』で糾弾されるべきはもちろん警察組織だが、奴らに飼いならされたマスコミや司法も(司法の独立なんて誰も信じてないでしょ?)等しく腐敗してるってことだ。そして我々一般市民もポチにならないように、早く目を覚まさなければいけないのである。
宮崎学が裁判長役で出てるのが笑える。かなり緊張してなかった?
大岡川に沢山のカモメがいました。

飛んでるカモメの向こうに新しい交番KOBANが建設中です。願わくばこの交番が劇中の交番のようにならいように・・・・・。
<3/30追記>
ジャック&ベティでのアンコール上映が決定したようです。4/18(金)〜5/1(金)。現時点では時間未定です。
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