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2007.09.15

『街のあかり』感想

Machinoakari2これほど何のケレン味もヒネリも仕掛けもない作劇で、これ程味わい深い作品を作れる監督もそうざらには居ないだろう。去年のカンヌ映画祭だったかで上映された時に、記者会見でただの酔っぱらいのおっさんに見えたアキ・カウリスマキ監督だが、やはりただの酔っぱらいとは一線を画しているようだ。

街のあかり』。いやホント、恐ろしい程真っ直ぐ。シンプル。ただ淡々と物語は進行していくのです。起こったことを順を追って。そこにはほとんど映画的作為を感じさせるものはない。あるのは哀愁に満ちた人間達とそれを正面から捉えるカメラの目。良くも悪くも飾らない人間の営みとそこか湧き出てくる様々な感情を、こちらに押し付けるのではなく、自分の裡からにじみ出るように喚起させる。これぞ映画力。

にしても、ヘルシンキって街はあんなにもスモーカー天国なんですかね。映画館でも刑務所でも煙草吸ってるし、ほとんどのシーンで煙草が登場。カウリスマキ作品にはタバコは欠かせないものなんですけど、これだけスモーキーな作品ってありましたっけ。世界的に禁煙ブームなんで余計に目に付いたのかしら?
少し前に、ハリウッドでたばこシーンがレイティングの対象になるかもといったニュースが流れてた気がするけど、カウリスマキの作品はハリウッドでリメイクされる危険性がかなり減ったってことかいな。よかったよかった。

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