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2007.04.08

『絶対の愛』感想

Zettailove2韓国は整形大国らしい。世界各国からの韓国整形ツアーなんていうのもあるらしい。そんな事情がこの
作品の背景にあるということを念頭に置いて。

「恋人はもう自分のことに飽きてきたのではないだろうか?」「自分より美しい(かっこいい)女性(男性)に心変わりするんじゃないか?」誰でも抱く疑念だろう。では永遠の愛を得るにはどうしたらいいのか?その一つの回答がここにある。

何故キム・ギドクの映画は人を惹き付けるのか?自身でも「主題と脚本に一番時間を掛ける」と言っているように、まず、その主題の明確さと無駄を省いた脚本が観る側に力強い印象を与える。主題がブレずに、主人公たちがそこに向かってまっしぐらに進んでいくさまが、こちらに激しい動揺と、時に深い感銘を与えるのだ。それを”愛”と呼ぶにはあまりにもいびつなカタチだが、我々の心に潜む欲望の一つのカタチであることに間違いはない。
今回の『絶対の愛』でも、誰の心にも芽生える不安に”整形”という回答を出した女が、男ともども出口のない迷宮に迷い込むさまをスリリングに描き出す。そしてホラーなエンディング。

独特のロケーションもキム・ギドクの魅力。今回は彫刻公園。撮影の為にわざわざ作ったのかとも思ったが、実際にある場所らしい。

今回のパンフレットは『絶対の愛』公開記念の特集【スーパー・ギドク・マンダラ】に合わせて、「キム・ギドク監督レトロスペクティブ全作品カタログ」が一体化したものとなっている。で、中に韓国版?のポスターも収められているんだが、これがどれもいいんだなぁ。日本版の絵柄より全然いい。唯一『魚と寝る女』のみが同じデザインか。これは海外作品全般に言えることだが、ほとんどが本国版の方が断然かっこいい。何で日本版のはあんなにセンスがないんだろう。何とかしてほしい。そのまま使っちゃいけないとかの制限があるんだろうか?

余談ですが、主人公のハ・ジョンウ(『許されざるもの』にも出てた)の仕事が映画の編集みたいで、アップルのシネマディスプレイにFinal Cut Pro HDで編集中の画面が出てます。編集中の作品は『うつせみ』だったらしいです。これから観る方は注意して観てみて下さい。

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