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2004.09.05

『ツイステッド』8/30(月).イイノホール(試写会)

「衝撃のラスト」「仰天の結末」「予測不能」etc。もう止めようよね、こうゆう宣伝文句は。少なくともそれに値しない作品にそうゆう宣伝文句をつけることは観客にとっても作品にとっても不幸なことです。

監督はフィリップ・カウフマン。「SF/ボディ・スナッチャー」「ライトスタッフ」「存在の耐えられない軽さ」「ライジング・サン」なんかを撮ってるけど、スクリーンで作品を観るのは初めて。チラシからの印象は、まあよくある犯人探しのサスペンスミステリーみたいけど、いやに大上段に構えてるなぁ、大丈夫かなぁ〜と心配はしてたんですが、好きなジャンルでもあるし楽しみにしてました。そして濃霧に包まれたサンフランシスコのゴールデンゲートブリッジの幻想的なオープニングシーンに「これはひょっとしたら!?」と期待は膨らんだのですが・・・。

この映画は何を描きたかったのでしょうか?「ラストの大どんでん返し!!」をやりたかったのだとすればそれは失敗としか言いようがありません。騙し方が下手です。少なくともこの手の作品を見慣れた人には途中で
真犯人の予想が付いてしまいます。主人公を含め、その周囲の男達の意味ありげな言動、過去etcと観客をミスリードする要素を各所に配し、何とか引っ掛けようとしている努力は分かるんですが、それがあざと過ぎて返って「こいつは犯人じゃないな」と分かってしまう。その上、もっと作品全体を俯瞰していれば当然気付くはずのミスも犯しているし。これは脚本の問題もあるだろうが、監督の責任でもあるね。まあ、例えそのミスが無くても、似たような作品が数多ある中であの程度のラストでは、この作品が突出した出来になるのは難しいでしょう。犯人の動機が全然弱いし、説得力がない。この手の作品をより魅力的にするには「どんでん返し」も大切だが、その犯人の内面をどれだけ描き出せるかが大きなポイントになってくるんだと思う。物語の性質上、大っぴらにその部分を描くわけにはいけないだろうが、その限られた枠に中でいかに殺す側の心理をも描き出せるか。それが凡作と傑作の違いかしら。ただどんでん返しの為だけに用意された犯人では、犯人が可哀想だ。

【ネタばれ注意(ネタばれに繋がるおそれがあるので未見の人は注意して下さい)】全体の作り・ダメさ加減は最近ではこの作品と似てるかな。

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