« ドーン・オブ・ザ・デッド | トップページ | 『ブラザーフッド』6/14.イイノホール(試写会) »

2004.06.20

『グッバイ、レーニン!』6/11.恵比須ガーデンシネマ

good-bye-lenin.jpg
もっとコメディ色の強い作品かと思っていたら、以外とシリアスな映画でした。もちろん笑えるんですが、笑いの正体を考えるとシリアスっていう意味で。

ベルリンの壁の崩壊前夜、心臓発作で倒れ、一命はとりとめたものの壁の崩壊を知らずに昏睡状態から目覚めた社会主義の闘士でもある母親。ショックを与えると命に関わるとのことで、体制の崩壊・資本主義社会への移行を何とか隠そうとする息子。その息子の奔走ぶりが可笑しいわけだが、そこには社会主義社会の閉鎖性を笑うだけではなく、資本主義社会の矛盾や「お金」中心のものの考え方へのブラックな笑いがある。社会主義の時代が必ずしも悪かったわけではなく、資本主義が必ずしも万能なわけでもない。昔を懐かしむ老人たちに小遣い稼ぎの為に平気で嘘をつく少年たち。社会体制が変わったからといっても、人間が生きていかねばならないことに変わりがあるわけではなく、自由になった分、その責任は自らが負わねばならないところに資本主義社会の厳しさがある。
そして途中で明らかになる数々の真実により、息子の中でこれまでの人生の価値観の崩壊が始まる。何故彼の父親は家族を残して西側に亡命したのか。何故母親は社会主義の闘士になったのか?彼にとっては社会の変化よりそっちの方の変化がよりショックをもたらす。それでも母親に体制の崩壊を隠そうとする息子(って実はものバレてるぽいんだけどね)。それはもはや母親の為というより、自らの存在証明の為のようにも思えてくる。いや、母親が彼の存在証明でもあるんだけどね。そおゆう意味では、大切なのはイデオロギーやお金ではなく、親を思う子の心であり、子を思う親の心であるってことかな。
しかしこれ、逆に資本主義から社会主義への体制の変化だったらシャレにならないよね。即銃殺?

あ、それと主人公の同僚のビデオおたくの子(あの偽ニュース作りは爆笑です)。彼の着ていたTシャツがマトリックスTシャツに見えたんだけど気のせい?どう考えても時代的に無理だよね。

|

« ドーン・オブ・ザ・デッド | トップページ | 『ブラザーフッド』6/14.イイノホール(試写会) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/15973/802013

この記事へのトラックバック一覧です: 『グッバイ、レーニン!』6/11.恵比須ガーデンシネマ:

« ドーン・オブ・ザ・デッド | トップページ | 『ブラザーフッド』6/14.イイノホール(試写会) »