チネチッタで行われて『フラガール』の試写会に行ってきました。ゲストには李相日監督とサンディーさん&フラエンジェルズ。イベントの最初と最後にフラカヒコ(古典フラ)とタヒチアンダンスの実演付きという豪華試写会でした。イベントだけで1時間弱はあったでしょうか。シネコンの試写会としては異例の長さ?
ただ残念だったのは、これは映画を観る環境としては最高なんですが、座席がハイバックで前の人の頭が邪魔にならないことがこの時ばかりは災いして、せっかくのサンディー&フラエンジェルズさんの踊りが上半身しか見えなかったのです!フラやタヒチアンの魅力は腰にもあるわけじゃないですか。その肝心の腰の振りが全然見えないというのは悲しいものがありました(号泣)。チネチッタには平台はないのか!?そんなことでは川崎シネコン戦争に勝てないぞ!
またこの試写会はドレスコード(というほど大袈裟ではありませんが)が設定されていて、アロハな服装で行くといいことがあるというのでアロハシャツを着ていきました。で、アロハな人は入り口でレイを首に掛けてもらい、前売特典でもあるエコバックと特製手ぬぐいのプレゼントをもらいました。ありがとうございます。
肝心の映画の方は、はい、面白かったですよ。何度か涙ぐみました。乱暴ですが『ブラス!』と『スイングガールズ』を足して割った感じですかね。笑いと泣きのツボを押さえた手堅い作りになってます。
キャストもよかったですね。松雪泰子も蒼井優も岸部一徳もみんな熱かったです。志賀勝もいつもの強面な役とは違い枯れた演技を披露してました(出番少ないけど)。みんなの踊りも迫力ありよかったです。姉が数年前からフラを習い始めてて、夏休みに帰省した折に発表会のビデオを見せてもらったことで、フラが身近に感じるようになてたことも映画に入りやすかった要因かもしれません。
難点を言えば、まあ実話がベースということで仕方がないのですが、多少展開がパターン通りで以外性に欠ける嫌いがあったところですかね。特にこれまでの李相日監督のファンの人にはもの足りなく感じるかも。もっと社会性を感じさせる作品にもできたはずなのにそうしてないしね(自分も予告編の炭鉱のシーンを見た時は、実は以外とハードな内容なのか?と思いましたもん)。もちろんそう言った視点を感じ取ることは十分できますので、念のため。あと、舞台挨拶の時に現在のTV局・広告代理店主導の大作商業主義映画に対する批判をチラリと言っていたのが印象的でした。
蒼井優は『ハチミツとクローバー』の浮世離れした役から、今回の感情剥き出し・方言まる出しの人間臭い役まで、実に幅広くこなしてますます注目ですね。踊りも素敵でした。『花とアリス』の静謐なバレエシーンも感動しましたが、今回のフラ・タヒチアンも気合い入っててよかったです。それにしても静ちゃん美味し過ぎ。どういう抜擢なのか監督に聞きたかったです。
ちなみに監督は川崎在住でこの日は自転車でチネチッタまで来たと言ってました。また『フラガール』はトロント映画祭にも出品していて、帰国したばかりで時差ぼけで眠そうでした。と、こんな朗報が!
『フラガール』米アカデミー賞日本代表作品に決定!!(シネカノン公式サイト)
松雪泰子主演「フラガール」が米アカデミー賞目指す(SANSPO.COM)
「フラガール」アカデミー賞候補に選出(nikkansports.com)
こんな服装で。

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