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2006.08.29

『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』

本谷有希子という名前はどこかで聞いた記憶がありました。多分劇団を旗揚げした時のニュースだったと思います。同県人でそんな人がいたんだぁ〜と思った記憶があります。その本谷有希子さんが書いた『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』が映画化されるようです。っていうか撮影中。元々この作品は舞台で上演されたもので、その戯曲を小説化したものだそうです。でもって第18回三島由紀夫賞の最終候補作でもあったようです。ちなみに彼女の別の小説『生きてるだけで、愛。』は受賞は逃しましたが、第135回芥川賞にノミネートされてました。

作家本谷有希子さんの作品映画化(nikkansports.com)

サトエリ、永瀬との“ぬれ場”は秘密!禁断の愛に意欲満々!
(シネマトゥデイ)

能登町ロケ、スタート 本谷さん原作の映画 佐藤江梨子さんら熱演
(北國新聞)

実家からはそう遠くもない場所なので、知ってれば、お盆の帰省の時にでも撮影(してたらだけど)現場を見たかったっすね。でも映画では場所は特定してるんですかね。それとも何処とは特定しない土地って設定ですかね。方言の問題もあるだろうし。能登弁をしゃべるのはほぼ不可能でしょうからね。自分ももう話せんわいや。

それにしても本谷有希子さんて結構前に出るタイプの方のようですね。石川県出身の有名人ってだいたいがやわらかおっとり系なんですけどね。芸能界でいえば田中美里とか吉田日出子とかダンディ坂野とか。松井秀喜や道場六三郎も温和な感じでしょ。あ、坂口拓はちょっと違うかな。あ〜でも作家として見るとそうでもないのかな?古くは泉鏡花や橘外男。最近では桐野夏生とか。でもあんまり尖った感じの人って出てこないだけに(元演劇青年としても)彼女には今後も注目したいです。

劇団 本谷有希子 「現実日記」(オフィシャルブログ)
劇団、本谷有希子WEBSITE

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ 生きてるだけで、愛。

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2006.08.27

洞窟ホラー:『ディセント』から『地獄の変異』

先日『ディセント』を観てきました。洞窟が舞台のホラー映画です。なかなか意味ありげでショッキングなオープニングから前半まではしごく真っ当なホラー映画の体裁なんですが、後半は怒濤のトンデモ系な展開で唖然としました。もちろんいい意味でね。塚本晋也監督の『HAZE ヘイズ 』っぽい作品かなぁ?なんて想像してたら全く別物。ストレートな(トンデモ系)ホラー作品です。それもそのはず監督はあの『ドッグ・ソルジャー』のニール・マーシャルでした!

で、今気になってるのが『地獄の変異(原題:The Cave)』。こちらも洞窟が舞台のホラー映画。でも何か最初からB級っぽさを全面に出しててうれしいやら悲しいやら。監督は最近多いCM出身みたいですね。ブルース・ハント監督。でも『ダークシティ』の追加撮影監督、『マトリックス』シリーズの2nd,3rdユニット監督という経歴は絶妙に微妙ですなぁ。上映劇場もシネパトスだし(笑)。まあ楽しみにしてまっせ。

『ディセント』公式サイト
残念ながら公開は9/1(金)まで。しかもモーニングのみだ!

『地獄の変異』公式サイト(9/30〜)
このキャッチコピーからして明らかに狙ってるでしょう。作りもどことなく『ディセント』に似てるし。

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総務省開発「ウソ発見器」

asahi.comにこんな記事が

ネット情報「ウソ発見器」 総務省が開発へ

ネットに氾濫する情報。その「デマ率」を表示してくれるらしいです。”扱う対象は、株式情報から国際情勢の解説、商品情報などさまざま”で”2010年までの開発を目指す”そうです。ははは、面白そうですね。でもそれを利用して政府に都合の悪い情報のデマ率を上げるのだけは止めて下さいね。

今現在総務省のサイトにはそれらしき記事は見当たりませんが・・・。さてこの記事のデマ率はどれくらいなのかしらん。

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ゲド戦記

えー『ゲド戦記』です。こちらも『ブレイブストーリ』と同じく小説のアニメ化です。かなり酷評のようですが、まあこの目で確かめてこようと思い観てきました。原作は未読です。原作の映画化については前の記事でも書きましたので割愛しますが、この作品は原作と比べること自体無意味だと思います。原作からはほんと、タイトルだけ拝借してるようなものですから。

で、映画そのものは思っていたより楽しめました。分かりやすくていいんじゃないでしょうかね。そもそも宮崎駿の作品と同列に語ることなんて無謀なわけで、これはこれとして(原作のことも考えないで)観ればそんなに酷いものではないと思いますが。個人的には『時をかける少女』よりは面白かったです(なんてこと言うと怒る人が大勢いそうですが)。特に田中裕子の熱演には頭が下がりました。エボシ御前役もよかったけど、今回の不気味さは特筆に値します。エボシ御前プラス顔なし的キャラクターで、これは子どもが観ればトラウマになる確率はかなり高いと思います。

まあ、そもそもこれは映画化自体に無理があったわけで、その辺の責任はジブリ並びに鈴木敏夫プロデューサーにちゃんと考えて欲しいところです。でも原作者のアーシュラ・K・ル・グウィンの言い分も分かるけど、映画化を許可した時点でそれは承知ってことになってしまう仕組みなのでしょうがないことでしょう。米国ドラマ版の教訓を生かせなかったってことでしょうか。まあそれも彼女が宮崎駿のファンになってしまってたことや、本人の言葉を借りるなら「プロジェクトはつねに駿氏の承認を受けながら進められるという印象があり、また実際、先方もそのように保証していました。こうした理解のもと、契約は締結されました。」という認識があったのならいた仕方ないかもしれませんが。

ジブリ映画「ゲド戦記」に対する原作者のコメント全文(仮)

アーシュラ・K.ル=グウィンと言えば『闇の左手』世代としては、『ゲド戦記』は未読ながらアニメ映画版に対する作者のコメントはしごく真っ当なものに聞こえます。あんな単純なお話にしてしまっては原作者の立つ瀬がないというものです。おっと、調べてみたら『天のろくろ』が再販されてるじゃないですか!自慢じゃないですがサンリオSF文庫版と原書のペーパーバックを持ってまっせ。

天のろくろ(楽天ブックス) 
    

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ブレイブ・ストーリー

宮部みゆき著の『ブレイブ・ストーリ』を買ったのは随分前のことです。ずっと積読状態だったんですがアニメ映画化され公開もされたのでそろそろ読み時かなと思い読み始めました。

当然のことながらアニメ映画版に比べると格段に面白いです。映画の方は原作を読む前に観たのでそれなりに楽しくは観れましたが、所詮TV局絡みでキャラクター頼みの薄っぺらなものでしかないって感を強くしました。原作の濃密さを短い時間の中で再現することは不可能なことは分かりきったことであるにも関わらず、何故いつまで経ってもこのような企画が無くならないのか摩訶不思議です。それはリメイク版『日本沈没』アニメ版『時をかける少女』でも思ったことですが、作り手達は、似て非なるものを同じタイトルで世に出すってことに何のためらいや後ろめたさを感じないのでしょうか?百万歩譲ってそのような愚行を行うとしても、原作を無理矢理縮めて中途半端なものを作るより、原作のアイディアを借りて全く別の話を作るとか、他にやりようはあると思うんですがね。このアニメ版『ブレイブストーリー』も脚本に1年半かけたそうですが、それだけの期間があればオリジナルな脚本が書けそうなものですがね。それでなければもうピーター・ジャクソンのように原作の完璧な映像化を目指す!それくらいの気合いと根性を持って臨んで欲しいです。

宮部さんお気に入りのGONZOがアニメーションを制作してますが(だからアニメ化を了承したという話ですが)、アニメ自体はそれなりの出来だと思います。監督の千明孝一は「LAST EXILE」の人ですね。「LAST EXILE」は深夜アニメで観てましたが結構面白かったです。

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2006.08.25

怪物グエムルのモデルは竹中直人&韓・米個性派俳優!

『グエムル-漢江の怪物-』の怪物グエムルのモデルは韓国のオ・ダルス、アメリカのジャック・ブラック、日本の竹中直人の三人からヒントを得て作った、とポン・ジュノ監督が語ったそうです。

「映画『グエムル』のモデルは竹中直人」 (朝鮮日報)

そうだったんですか!恐れ入れました!竹中直人とジャック・ブラックは分かるけど、オ・ダルスってピンとこないなぁ、とお思いのあなた、私もそうです。彼は「オールドボーイ」、「甘い人生」、「クライング・フィスト」、「親切なクムジャさん」などに出演してるそうです。それより何より”グエムル”の声をやってるそうじゃないですか!!へぇ~。

『グエムル』声のオ・ダルスが今度は”犬”の声の演技(innolife.net)

名脇役オ・ダルス、ソン・ガンホとヤクザ演技対決!(韓流Now!)

なるほど、そんなことを知って観るとまた違った楽しみ方がありそうだわ。前売券買ったし、もう一度観ようかな~。
試写会の感想

<追記>グエムル・竹中直人ってどこかで聞いた取り合わせだと思ったら、やっぱり既にあちこちで報じられていました。
【レポート】『グエムル-漢江の怪物-』監督&キャスト会見(2)(ビロコリ)

森山京子のシネマアイズ Vol.121 『グエムル―漢江の怪物―』(CyberCREA)

これらによるとスティーヴ・ブシェミって言ってますね。それはよく分かる!あの顔は確かにブシェミを連想させる部分があります。

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『マッチポイント』と『日本以外全部沈没』がチッタで上映。『太陽』は上映中!

前の記事で”上映中止”などという楽しみにしてた人にはうれしくないニュースをお伝えしたので、今度は思ってもいなかった作品が上映されるといううれしいニュースを。その作品は『マッチポイント』と『日本以外全部沈没』。

『マッチポイント』は既に都内では上映中で、ウッディ・アレンの最高傑作との声も(&スカーレット・ヨハンソンのエロさにメロメロとの噂も)聞かれ、観たいと思ってたのでラッキー。9/2から。

『日本以外全部沈没』は絶対に観に行くつもりだったけど、渋谷でレイトなので面倒くさいなぁーと思ってたのでこちらもラッキー。9/16から。でもチッタもレイトなのかなぁ?普通にロードショーならエラいけど。ちなみに『日本以外〜』は109横浜でも上映されまっせ!

銀座シネパトスで記録的な動員を続けているらしい『太陽』ですが、チッタでも上映してまっせ!しかも1日4回、いや来週(8/26〜)からは5回だ!上映劇場もキャパ284席のかなり大きい劇場。まあ作品的には昭和の香りのするパトスで観た方がリアル感があるかもしれないが、まさか川崎でソクーロフが観れるとは!?と思って観るのもまた一興か。ちなみに横浜のムービルでも8/26から上映開始だ。

『マッチポイント』公式サイト

『日本以外全部沈没』公式サイト
*前売特典は「日本以外全部沈没」ロゴシール入り地球スーパーボールです。ちょっと欲しい。でもこれはシネセゾンだけかな?

『太陽』公式サイト

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2006.08.24

『出口のない海』と『地下鉄(メトロ)に乗って』がチネチッタで上映中止

出口のない海』と『地下鉄(メトロ)に乗って』の二作品のチネチッタでの上映が中止になった模様です。

▼『出口のない海』『地下鉄(メトロ)に乗って』上映中止について

チネチッタの公式サイトによると”配給会社の都合により”とありますが、どうゆう事情なんでしょうかね。チネチッタで前売券を買った人には払い戻しをしてくれるそうです。前売特典はどうなるんでしょうかね?まさか返せとは言わないでしょうけど。
『出口〜』は確かTOHO川崎でも上映予定だと思ったけど(公式サイトの上映予定館には載ってないのだが・・)、109横浜でも上映予定だし、館を絞ったのかしらん。
『地下鉄に〜』は東急系ということもあり、9/28に開館予定の109川崎で上映するってことでかな?

『出口のない海』(公式サイト)9/16〜
『地下鉄(メトロ)に乗って』(公式サイト)10/21〜

*『出口のない海』の上映館情報からはコメント付きでチッタは削除されています。
*『地下鉄に乗って』にはまだ上映館情報が記載されていません。

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2006.08.22

キム・ギドク発言

キム・ギドク監督がポン・ジュノ監督の『グエムル-漢江の怪物-』に対して何か発言したようで、その発言がかなり批判?を浴びたようで、メディアに電子メールを送り謝罪し韓国映画界から退く意を示唆したらしい。

キム・ギドク監督「静かに韓国映画界を去る」
(中央日報)

確か、今朝見かけた記事には「『スクリーンがグエムルに占拠されてる状況が云々』と発言云々」とあったと思ったんですが、その記事がどこにあったのか今現在見当たらないので、探していたら上記の記事に行き当たりました。実際はどんなことを言ったのか気になりますが、ともに好きな監督だけにあまり事が大袈裟にならなければいいと思うのですが、もう無理か・・・。

また、当該記事にはすでに多くの意見が寄せられてますが、昨今の状況からか勢い韓国批判の方向に行きがちな意見が多いのも気になります・・・。

<追加>
今朝見た記事がありました。livedoorニュースで見たのですが、ネタ元は朝鮮日報のものなのでそちらにリンクを貼っておきます。

『グエムル−漢江の怪物−』を批判したキム・ギドク監督、 謝罪文を発表

その続報もありました。

「韓国映画界の異端児」キム・ギドク監督が引退宣言!?

キム・ギドク監督と言えば韓国のスクリーンクォータ縮小に対して反対を表明してたんですが、それでも韓国映画の『グエムル』がスクリーンを独占することに対してはかなり含むところがあったんでしょうかね?
キム・ギドク監督、「韓国映画の危機」訴える(YONHAP NEWS)

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2006.08.21

これが噂の”グエニュル”ちゃん!

ご報告が遅くなりましたがこれが噂の”グエニュル”ちゃんです。そう、『グエムル−漢江の怪物−』の前売特典で付いてくるネバネバフィギュアです。
Guenyuru1

特殊なゴムでできてて、あちこちにくっ付きます。そして引っ張ると写真のようにグニュ〜と伸びます。写真ではそれほど伸びてませんがもっ〜と伸びます。でも手は全然ベタつきません。

Guenyuru2

*まあ、はっきり言って映画の実物とは似ても似つきませんが、そこはご愛嬌。このようなユニークな前売特典を付けてくれたことに拍手。

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ポン・ジュノ監督の次回作?

間もなく日本でも公開の『グエムル〜漢江の怪物〜』のポン・ジュノ監督ですが、何と次回作がレオス・カラックス監督と日本人監督と3人で、東京を舞台にオムニバス映画を製作するプロジェクトに参加予定だとか。しかし進行は遅れてるそうです。カラックスと言えば『ポーラX』が1999年ですから随分と新作からは遠ざかってるので、これは実現して欲しいプロジェクトですね。で、日本人の監督って誰だ?また三池監督とか?

大ヒット「グエムル」のポン・ジュノ監督(YONHAP NEWS)

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2006.08.20

オスメント君起訴される

天才子役にはこうゆう道は不可避的に付いてまわるのか。

「シックス・センス」のオスメント少年、飲酒運転と薬物所持で起訴(AP/ライブドア・ニュース)

H・J・オスメント、薬物所持と飲酒運転で起訴される( goo ニュース)

天才子役オスメント君がぁぁぁ!なんかスゴイ方向に成長してませんかっ!(ABCdane.net)

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鈴置洋孝

声優で俳優でもある鈴置洋孝さんが去る8/6にお亡くなりになられたようです。享年56歳。肺がんだったそうです。早すぎる死にしばし言葉を失いました。個人的にはやはり「機動戦士ガンダム」のブライト・ノア艦長ということになりますか。最近も映画『機動戦士Ζガンダム』シリーズで同役を演じていましたし、つい先日までCSでガンダムの放送を見ていたばかりなので余計にショックでした。つい今でも「コーヒーに・・・」と口ずさんでしまう失礼をお許し下さい・・・。ご冥福をお祈りします。

そういえばセイラさん役の井上瑤さんが亡くなった(2003年)のも56歳なんですね。イデオンのシェリルさんとか印象深かったです。
またガンダム関連でいえば、マ・クベ役の塩沢兼人さんが2000年にお亡くなりになられています。46歳とこちらは更に若いお年で・・・。


鈴置洋孝プロデュース 公式サイト」を拝見したところ、彼は自分の死をかなり覚悟していたようで、その時がきた場合の写真を準備してたようです。
*プロデュース公演の照明スタッフが、自分が昔芝居をやってた頃お世話になった方々でした。

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2006.08.08

『下山事件/シモヤマ・ケース』

森達也著『下山事件シモヤマ・ケース』を読みました。森達也と言えばオウム真理教を扱ったドキュメンタリー映画『A』の監督。下山事件に関心があったからではなく、そんな監督が書いた本だからという興味から手に取りました。

面白かったです。読み出したら止まらなくて、一日で読み切りました。下山事件そのものに対しても興味が沸きましたし、それより監督のモノの見方、感じ方がうかがえたことがよかったです。発端は事件そのものだけど、次第に監督の視点が事件を通して見えてくる日本人・日本社会の在り方に移っていく。今も昔も変わらないその体質。考えさせられます。一斉に同じ方向を向くマスコミ報道。それに流される民意と言う名の集団心理。それを利用する権力。まあ決して日本だけのことではないでしょうが、いかに自分のスタンスを確立することが大切かを実感させられます。それでも抗う事のできない力で時代は流れていくのでしょうか・・・。

この本に対する批評に「事件に対して何も目新しい発見がない」云々というのがありますが、そもそもこの本はそんなことを書く事を目的としてないのだから、全く的外れな意見だと思います。またこの本の中で途中まで進んでいた映画化の話ですが、あの手法をさらに進化させたのが『ドキュメンタリーは嘘をつく』のTV版でしょかね。

    下山事件(ケース)

「下山事件」そのものに関する書籍として以下の本も読んでみたいと思っております。
      

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2006.08.07

『グエムル−漢江の怪物−』

ペ・ドゥナファンは要注意!!

『グエムル−漢江の怪物−』を先日試写会で観て参りました。監督は韓国のスピルバーグとも言われる、『ほえる犬は噛まない』『殺人の追憶』のポン・ジュノ監督。ニューヨーク・タイムズをして”今年のカンヌ映画祭で最高の映画だ!”と言わしめた作品でもある。謳い文句は”パニック・エンタテインメント!”本国韓国では先月27日から公開されて初日動員の歴代1位を記録している。その前には過去最高のチケッチ前売を記録したり、過去最多の公開スクリーン数を記録してりしている。海外配給も7/28日現在、日本を含む22カ国とまさに世界注目の一作なわけだ。

まさに“怪物級”韓国映画「グエムル—」初日動員歴代1位に

で、その感想は。

まさにパニック・エンタテインメントって感じでしょうか。ただ、観る前から期待値が高かったせいもあるんですが、予想とはちょっと違う内容だったのでかなり戸惑いもありました。勝手に『殺人の追憶』的なシリアスな内容を想像してました。でもどちらかと言うと『ほえる犬は噛まない』や短編の『インフルエンザ』(「三人三色」の中の一編)に近い感じです。コメディタッチと言うか笑いを取る場面が多いと言うか。もちろん『殺人の追憶』にもコミカルな場面はありましたが、やはり見た目の基調はシリアスなものだったと思います。

ですから冒頭のソン・ガンホのコミカルな演技を目にした時から「おや?」とは思ったんですが、そのまま笑いを取りながら怒濤の”怪物”登場シーンに至り、怪物の姿が観客の目にさらされた瞬間場内からかなりの笑いが起きた時にはにその思いは困惑に変わりました。「ここは笑っていいのか?」「確かに怪物の姿形ははっきり言って滑稽だが、それは監督の意図するところであろうし、ここで笑ってしまってはこの作品に対して失礼ではないのか?」と思ったわけです。結局その違和感がずっと尾を引いて、観終わった後も微妙な感触を残してるわけですが、これは『ほえる犬は噛まない』を観た時の感覚と同じです。「これはユーモアなのか?文化の違いなのか?」と悩んだわけです。残酷性と笑い。それ自体はいいんですがそのタイミングと力加減が自分の感覚と微妙にズレてるような感じ。笑いが物語り全体と馴染んでない感じ。

で、観終わって一週間が過ぎた今では「これは過激なブラックユーモア作品なんだ」と考えてます。”笑い”をほとんど予想してなかった自分の先入観がいけなかったのだと思います。そう、これこそこの監督ならではの持ち味なんだと。そしてこれは確かに"パニック・エンタテインメント!"作品だと。

しかしそれ故に納得いかない部分もあります。途中から怪物の恐怖そのものより怪物がもたらす”ウィルス”の恐怖へと話しが進んでいくんですが、それが怪物と軍隊との直接対決を避ける為の苦肉の策のように思えてしまうことです。だって普通に考えれば在韓米軍か韓国の国軍が出てきて退治して終わりの話しです。それをさせずにソン・ガンホ一家との対決に持っていくためにああいう展開にせざるを得なかったのかと思えてしまうのです。
もちろん監督の意図は”怪物”そのものを描くことではなくて、それによって浮き彫りにされる社会システムであったり人間関係であったり、韓国の現状だったりするわけで、その中で風刺のきいた笑いやユーモアが炸裂するんですが、それなら尚更直球勝負の怪物映画としてそれを描いて欲しかったと思うのです。ひょっとしたらこの”ウィルス”は『インフルエンザ』からの発想でしょうかね?それならそれで分からないでもありませんが。

あ、あとラスト近くのCGがとても馴染んでなかったんですが何でですかね。あそこだけ手抜きですか?怪物のCGは造形は別として、それなりによく出来てたと思うんですが、惜しいです。

と、不満もありますが確かに"パニック・エンタテインメント!"作品ではあります。絵作りも美しいしスケール感もあり、何より笑えてドキドキして飽きがこない。キャストもすばらしい。観て損はしません。

で、冒頭の「ペ・ドゥナファンは要注意!!」ですが、この映画、はっきり言ってペ・ドゥナちゃんはほとんど活躍らしい活躍はしません。それどころこ出番も少なく、セリフもほとんどありません。なのでペ・ドゥナちゃん目当てで観に行く人はその点を覚悟して観に行って下さい。わたしもそれが残念でした!でもあのジャージ姿もまた魅力的・・・。

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2006.08.05

『ハイテンション』試写会中止?

MoverWalkerで募集していた『ハイテンション』の試写会(8/20:吉本∞)が中止になった模様です。”配給会社・会場側の都合”とありますが、何が問題になったんでしょうかね。やはりその内容の過激さで会場側からNGが出たのでしょうか。自分も応募してただけに残念です!だってこれ都内ではシネマメディアージュでしか上映しないでしょ?交通費もかかるし遠くて行けねぇよ、あんなとこ!
あれ?と思ってたら新宿オスカーでも上映するようだ。

「ハイテンション」試写会中止のお知らせ(8/1付け)

「ハイテンション」オフィシャルサイト (8月26日公開)

しかしですね、同じ日に同じ場所での試写会参加を募集してるシネマトゥディ(元FLIXムービーサイト)には今現在(8/5夜)そのような告知はなく応募可能な状態です。”配給会社・会場側の都合”なんですから募集媒体には無関係なことですよね。対応が遅れてるんですかね。

試写会・プレゼントのお申し込み(シネマトゥディ)

ちなみに多分同じ試写会の募集していたシネトレやスター・チャンネル、Fe-MAILでは該当ページは削除されているようです。CINEMA COMING'SOONはウォーカー発表の時点では既に応募締め切りを過ぎていました。また配給会社のファントム・フィルムやアスミック・エースのサイトには特に何の告知もありません。
尚、開場がアスミック・エース試写室の試写会の募集はまだ続行されているので、削除忘れでなければこちらは開催されるのでしょうか。日時が同じ8/20なのでこちらに統合されたということでしょうか?

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『となり町戦争』映画化

先日読み終わった三崎亜記 著『となり町戦争』なんですが、映画化されるんですね。

「となり町戦争」江口&知世が初共演

この本は第17回小説すばる新人賞受賞作で、それなりに話題になった記憶があります。ネット上の評判自体は賛否両論があるようですが、個人的にはおもしろく読ませてもらいました。こういう作品は、作品の設定をいかに自分の中に引き入れられるかで評価が違ってくるのではないでしょうか。特に「戦争」といったモチーフの場合、戦争に対してどのような考えを持つか、そこからどれだけ想像力を働かせられるか、によってこの作品の読み方も違ってくるように思いますし。主人公の考え自体には違和感を覚えますが、問題提起としては面白いと思いました。

で、映画化ですが・・・・。うーん、江口洋介は違うような気がしますが。主人公はもっと線の細い感じなんですが。ゴツ過ぎませんかねぇ、江口洋介。それに原田知世も・・・・。雰囲気は悪くないと思うんですけど、もっと若い感じなんですけどねぇ、彼女の役は。
それから心配なのが監督です。渡辺謙作って、最近では『ラブトガン』の監督ですよね。その時の私の感想です。

『ラブドガン』7/24.テアトル新宿

案外と今回のような作品は合ってるのかもとは思わないでもないですが、さてどうなるでしょうか。

となり町戦争となり町戦争(楽天ブックス)

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2006.08.04

リメイク版『日本沈没』

樋口監督がこのリメイクを引き受けるに当たり「結末を変更するということ」を条件にしたそうだが、それじゃあもう『日本沈没』じゃないよね。これはもう有名な話だと思うが、原作者の小松左京が書きたかったのは”日本が沈没した後の世界”で『日本沈没』はその第一部なんだから、その結末を変えてしまったらもうその作品は『日本沈没』じゃないでしょ?原作の精神が欠如してるんだからね。だったら”リメイク”じゃなくて『ドーン・オブ・ザ・デッド』やティム・バートンの『猿の惑星』のように”リ・イマジネーション”ってことにしておけばよかったのに。それで自分の新しい世界を構築すればいいわけでしょう。リメイクで同じタイトルだと、違う作品だと頭では理解していても、どうしてもオリジナルと比較してしまうのが人の性。そうするとどうしても樋口版の薄っぺらさが目についてしまう。

CGを使ったお得意の破壊シーンはさすがに迫力があるが、肝心のドラマの方がスケール感のないお子様向け恋愛映画に成り下がっている。あんな髪の長いレスキュー隊員(しかもハイパーだよ!)なんて変でしょ、普通に考えて。それとも何かい、実はあの長い髪で救助するんかい。草彅はヌボーとしてて意志というものを感じさせない迷演技だし(ラストへの布石だとしたら驚きだが!)、柴咲もとてもトラウマを抱えているようには見えないというか、物語上の必要性が分からない設定だし。その二人があんな状況で都合よくいつでも会えてるというのが笑えるし感動の押し売り感を倍増させている。和久井映見が造り酒屋なんて必要ある遊びか?

オリジナルの『日本沈没』にあった骨太さがなくなり、観客に媚びた演出が目に付く残念な結果。オリジナル版のシーンをなぞった場面が散見されるが、それこそ不要というもの。まあオリジナルの方を観ていない人達にとってはそれなりに楽しめる内容なのかもしれないが。

映画監督 樋口真嗣(アップル:Pro/Film&Video)

『日本沈没』(TAKA ICHIS BLOG)

日本沈没(第2部)日本沈没(第2部)

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2006.08.01

アニメ版『時をかける少女』とリメイク版『日本沈没』

こんな記事が
「アニメ映画ヒロインがPC雑誌表紙に」(nikkansports.com)

このアニメ版『時をかける少女』はYahoo!ムービーのユーザーレビュー(投稿数約300件)で、5点満点中4.7点(7/31現在)という信じ難い高得点を叩きだしている。また、投稿数は少ないもののgoo映画のレビューでも100点満点中平均88点というこれまたハイスコア。MovieWalkerでもやはり(投票総数は不明だが)88%の人が5点満点中の5点という高評価。ぴあの満足度も高いし、雑誌等の記事を見ても褒めちぎってるのが多いし。これは一体どうしたことなのか?

自分も先々週あたりに観てきました。はい。観に行ったのは、別に評判がいいらしいというのを耳にしたからとか細田守という人が監督だからとかではなく、原作のというか筒井康隆のファンだからというのが大きな理由でしょうか。またアニメ化というのにも多少興味がありました。原田知世の実写版は観てますが特に思い入れはありません。ラベンダーは好きになりましたが。

しかし分かりません。何でこんなに評判がいいのか。そんなに悪い映画がだとは思いませんよ。しかし満点はないでしょう、満点は。どう考えても。あまりにみんなが満点付けてるから、自分だけ満点以外の点を付けられなくなってません?面白いんだ、面白いはずなんだ!これを面白いと思わない自分は何か間違ってるんだ、って洗脳されてません?このくらいの映画に満点付けてるってことは普段よっぽどクズな作品しか観てないとしか思えない。「今年の最高傑作!」とか「日本アニメ史に残る傑作」だとか「泣けた」とか「青春文学の傑作」だとか目を疑うような文字が並んでるんですが・・・。みんなもっと色々本読んだり映画観たりしようよ。
そりゃあ主人公の前向きな姿は美しいし笑いの中にも感動的な要素は無きにしもあらずだし、監督の描きたかったことはインタビュー等で理解はできますよ。でもさ、それと出来上がった作品の評価とは別でしょ。それに日本の映画が内向きでネガティブなものばかりだとは思わないし、前に進むにしても現在・過去に対する認識を無視してはあり得ないでしょう。

それにしても何で同じタイトルにするんでしょうかね。この作品、タイムリープって設定さえ持ってくればいいだけでしょ?『時をかける少女』でなくてはいけない理由が分かりません。オマージュを捧げるってことで別のタイトルでもいいと思うんですが。それはリメイク版『日本沈没』でも思いました。あんな結末にするなら『日本沈没』でなくてもいいじゃん、て。まあ、その話はまた改めて(っても、もう色んな人が言ってると思うけど)。

えー、アニメ版『時をかける少女』、この作品自体にケチを付けてるわけではなく(自分の評価は高くありませんが)、このあまりにも異常な状況に戸惑いを覚えてるだけですので、念のため。

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